またも上海株が暴落
中国・上海株がまたしても暴落しました。上海総合指数は6月26日、前日比7.4%安と
暴落しました。12日に付けた高値からの下落率は19%に達すると報道されています。
これは、中国当局による追加緩和期待が後退し、高値警戒感が浮上し、急上昇してき
た上海株式市場は一気に暴落しました。
この株安が中国の個人消費にも悪影響を与えるとの懸念も浮上していて、これは訪日
する中国人の所謂「爆買い」も影をひそめるかもしれず、少なからず日本にも影響が
出るように思います。
中国の証券監督管理委員会は、26日に株価急落に関して「これまで過度な上昇の調整
であり、経済は安定感を増している。株式相場を支える要因はしっかりしている」と
のコメントを発表し、中国国民の不安の火消しに躍起となっているようです。中国で
は広東省深センや上海など大都市の一部ですが、不動産価格が上昇に転じて経済が安
定してきた兆しが見え始めたところによる株価の暴落です。
中国では株式投資がブームとなっていて、その過熱感が問題となっていました。証券
口座は日本経済新聞電子版によると二億口座を超え、全人口の十五%が株式投資を手
掛けているという試算が報道されています。つまり、中国株式投資は、個人投資が六
~八割を占めるほどと言われていて、今回の株価暴落で自殺した人が出るなど社会問
題化しているようです。個人投資家が株式市場に多いということは一度株価が下落を
始めると売りが売りを呼んでのパニック売りが起きてしまい、暴落となってしまうの
です。来週の中国株価が注視しなければなりません。