テスラ、日本で据え置き型蓄電池に参入
米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズは4月30日に、家庭やビル、大規模な太
陽光発電所などで使える据え置き型の蓄電池を8月に発売すると発表しました。価格
は、他社の半額に抑えた製品で、これは、EV向けにリチウムイオン電池を量産してき
た経験から可能となったのです。これにより、日本メーカーもテスラに負けじと価格
の値下げ競争が始まる筈で、この分野で世界をリードしてきた日本メーカーにとって
は脅威となるかもしれません。
そもそも電池は日本生まれのものなのです。乾電池にしろ、蓄電池にしろ日本が開発
してきたものなのでが、テスラが、その日本に乗り込んできたということは、敵の本
陣をまっ先に攻める兵法にあるに違いない攻め方の一つをテスラは実践するのです。
これを迎え撃つ日本メーカーは守勢に立つのか、それとも更に攻めてゆけるのかで、
電池に関して本家のプライドはズタズタになるかもしれません。
蓄電池は太陽光発電などの普及により、その需要は急速に高まっているのは事実で
す。蓄電池の価格が下げに転じれば、家庭での普及も急速に進むと思われます。家庭
での太陽光発電の買電で元を取ろうとしていた人にとっては、つまり、電力会社の買
い取り価格の値下げにより、その当てが外れて右往左往していた向きには朗報ではな
いでしょうか。太陽光発電で生まれた電気が蓄電池で蓄電できれば、夜でも太陽光発
電で作られた電気が利用でき、電力に関して自給自足の家庭が現われることになりま
す。これにより環境への負荷は確実に減ることになります。