川崎の中一殺害事件
川崎の中一殺害事件
神奈川県川崎市の多摩川河川敷で中学一年生の上村遼太君の遺体が見つかった殺人、
死体遺棄事件で、川崎署捜査本部は2月27日、殺人容疑で男子高校生と少年2人を逮捕
しました。逮捕された高校生はグループのリーダー格だったとみられ、周囲の話を聞
く限り、二面性を持っていたようです。つまり、優しい一面と、凶暴な一面という相
容れない性質がこの逮捕された高校生に同居していたようなのです。
また、この高校生はISILに影響されて上村遼太君を殺害したとも言われていて、その全
貌が明らかになるのはこれからですが、思うに、この逮捕された高校生は、犬で言え
ば権勢症候群に陥っていたのではないかと思います。つまり、自身がリーダーなら
ば、それに従わないものにはまるで犬がするように噛み付き、それが増長すれば噛み
殺すまで相手を襲うということを厭わない、つまり、「力の意志」に憑りつかれてし
まったようなのです。その根底には、家庭環境や周囲の環境に原因を求めることも可
能ですが、事の本質はそんなところにはなく、他人を殺すことでしか満足が得られな
い「暴力的」な己に反抗できなかっただけなのではないかと思えるのです。
つまり、人殺しに快感を覚えていたのです。人を殺すことでしか晴らせない欲求に我
慢できなかったのです。他人を殺すことで自分も疑似的に殺したのではないかと思い
ます。暴力的な己にほとほと嫌気がさしていて、その自分を葬り去るために、上村遼
太君が犠牲になってしまったのではないかと思えるのです。その根底には自分を疑似
的に葬り去るという快感があったように思えるのです。
ともかく、犠牲となった上村遼太君に合掌です。