原子炉廃炉は国際連合
開催電力は福井県の美浜原子力発電1、2号機の廃炉に関して、廃炉のノウハウの蓄積
がない日本メーカーに丸投げすることなく、国際企業連合で対処するようです。これ
は、日本メーカーが仮にすべてを請け合うとすれば、廃炉に関して未経験の日本のメ
ーカーはコストがいくらかかるのか想定できず、また、想定しても、それ以上に廃炉
経費がかかり、そのコストの高騰は電力料金に跳ね返ってくるために、廃炉経験があ
る国際連合で進めるほうが廃炉経費が抑えられるとの判断からです。また、国際連合
ですと、日本メーカーが海外の企業のノウハウを吸収でき、今後の日本の原子力発電
所の廃炉にとっても不可欠だからです。
美浜の設備を納入した三菱重工業は、廃炉に勝難して入札を行い、それに仏アレパと
東芝傘下の米ウエスチングハウスが参加する見通しと言います。
アレパとウエスチングハウスは、核燃料から原子炉まで手がける世界大手企業で、米
スリーマイル島原発事故や旧ソ連のチェルノブイリ原発事故での廃炉処理の経験があ
ります。関電は入札で優れた技術を出来るだけ安くすることで廃炉を安全・円滑に進
めることを考えているようです。
日本では全48基の原発の内、約20基が稼働から30年以上になります。東日本大震災
後、政府は原発の運転期間を40年と規定しました。これにより、日本では原発の廃炉
ラッシュを迎えます。つまり、原発の廃炉がビジネスになるのです。これが世界に先
駆けて日本が先行して行えば、日本において原発関連の作業に関する強みになり、最
先端の技術のノウハウを蓄積する事でこれから迎えるであろう海外の原発の廃炉に関
して日本メーカーが参入する大きなチャンスになるに違いありません。
とにかく、まだ、よちよち歩きの日本の原発の廃炉作業を、独り歩きできるものへと
するには、現時点では海外のメーカーの手助けが必要なのです。