墜落した独機に何が
墜落した独機に何が
ドイツの格安航空会社(LCC)ジャーマンウィングスの旅客機が墜落した問題で、フラン
スのマルセイユ検察は、3月26日の記者会見で副操縦士が意図して高度を下げて墜落さ
せたという見解を示し、世界に衝撃が広がっています。
ボイスレコーダーの解析によれば、当時、コックピットは副操縦士一人だったと言い
ます。機長がなぜ席を離れたのかという問いに対してマルセイユ検察は「トイレにで
も行ったのだろう」と推測し、機長がコックピットに戻ろうとしたにもかかわらず、
副操縦士はそれに対して何の反応もせずにそれを拒否したということです。マルセイ
ユ検察は「副操縦士は自らの意思で航空機の高度を失わせた」と説明し、「副操縦士
は航空管制官の問いかけにも応答しなかった」とも述べました。
一体独機に何が起きていたのでしょうか。報道によせれば、撃墜直前に乗客の悲鳴も
聞こえていたと言い、機内は阿鼻叫喚の様相だつたのは間違いありません。
何故、副操縦士が自らの意思で飛行機を墜落させたのか、その原因は捜査を待たなけ
れば解かりませんが、どうも副操縦士は乗客を道連れにして自殺を図ったこと考える
のが妥当に思えます。
しかし、コスト削減でコックピット内に機長と副操縦士の二人だけというのも考え物
です。仮にコックピットに三人いれば、機長が席を離れたとしてもコックピットには
まだ二人いたので、副操縦士の暴走は食い止められたのではないかと思いますが、昨
今のコスト競争からコックピット内は二人で運行している場合がおおいのかどうか、
航空事情に詳しくないのでよく解かりませんが、今回の事件により、コックピットに
少なくとも三人は必要との論議が巻き起こることは間違いなく、やはり、安全はそれ
なりのコストがかかるものという思いを強くした衝撃の事件というのが、今回の独機
の墜落です。