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株式市場、時価総額がバブル期越え

 

日本の株式市場の規模が拡大していて、5月22日、東証一部の時価総額が591兆円に達

し、バブル経済期の1989年の水準を約25年ぶりに上回り、過去最高となったと報道さ

れています。これは株式持ち合いの解消や上場企業の裾野の広がりと言った資本市場

の構造変化が海外マネーを呼び込み、更に株価が上がるという好循環にある、と日本

経済新聞電子版では報道されています。

 

しかし、株価の上昇は、まだ、特定の層にしかその恩恵を受けておらず、まだ、普通

の庶民にとっては株価の時価総額がバブル期を超えたからと言って何の恩恵も受けて

いないというのが実情ではないでしょうか。

しかし、日本の企業体質はバブル期とはがらりと変わり、上っ面の株価上昇ではな

く、所謂企業が史上最高益を上げるなど「筋肉質」にその構造が変わったことで、海

外の投資家が日本株を買っているのです。また、アベノミクスもこの株価時価総額

バブル期を超えたことに大いに関係しています。アベノミクスに対する期待から海外

投資家は日本市場の「質」の変化を感じ取り、日本株を買い支えています。現在、海

外勢は東証の売買で約7割のシェアを占め、また、全株式の約3割を所持しています。

 

しかし、東京市場時価総額がバブル期を超えたからと言ってニューヨーク市場や上

海市場に比べれば、まだ、時価総額ではかなり劣っていて、まだまだ、日本市場はこ

れからと言ったところです。

 

ともかく、株価は2万円台を回復し、時価総額がバブル期を超えました。しかし、東京

市場はまだまだで、株価上昇の恩恵が一般庶民に及ばない限り、金持ちばかりが資産

を殖やすのみの、格差が拡大する社会になる可能性も残っていて、今、アベノミクス

は、踊り場にあるのかもしれません。