東芝の問題
東芝が揺れています。不適切な会計処理で営業損益ベースで現在明らかになっている
ものでも500億円強の減額修正が必要となる見通しで、この不適切な会計処理の問題
は、現在、問題となっているインフラ関連工事の他に、新たにテレビや半導体、パソ
コンの3部門を調査対象に加えて、全社体制で調査し、また、社外メンバーで構成する
第三者委員会による調査を行うと発表しました。
東芝の経費の問題がどこまで拡大するのか現時点では全く不明で、東芝の闇は意外と
根深く、東芝の企業体質の根本にかかわる問題なのかもしれません。
第三者委員会の調査で、現在、テレビ事業と半導体事業で在庫評価が適切だったのか
どうかという問題が早速出ていて、東芝は全社ぐるみで不適切な会計処理を行ってい
た可能性が高まっています。また、東芝では現時点でいつまで調査が終わるのか言及
はしていません。つまり、東芝の会計処理の問題はどこまで広がりを持つのか東芝自
体が把握できないほど、それは日常茶飯事に行われていた可能性があり、つまり、東
芝の問題は粉飾決算を行っていたのではないかという疑念に行き着くのです。これは
株主に対してはもちろん、もしかすると東芝の多くの従業員すら欺いた欺瞞が罷り通
っていたのかもしれず、東芝の問題はもしかすると日本企業が抱えている共通の問題
なのかもしれないという疑惑が海外投資家に蔓延することが最悪のシナリオです。そ
うならないためにも、東芝は膿を全部出し切る必要があり、そうしなければ、日本の
企業が白い目で見られかねません。