グーグル、人口知能を取り入れる
米グーグルは5月28日にスマートフォンなどの携帯端末向けの次期基本ソフト(OS)
「Android M」を公開しました。人工知能を活用した検索機能の強化や、米アップルに
対抗する新決済サービスの対応、個人情報の強化が柱となっています。現在スマート
フォンの約8割のシェアを握るスマートフォンOS市場での首位固めに余念がないよう
です。
人工知能を活用した検索機能「ナウ・オン・タップ」は、利用者がスマートフォンの
ボタンを長押しすると、読んでいる電子メールやウェブサイト、聞いている楽曲など
を分析して、それに関係した情報を提示する機能が新たに搭載されていて、例えば、
話題の映画に関するメールを読んでいるときにボタンを長押ししすると、、その映画
に関係する口コミ情報や最寄りの映画館の上映スケジュールなどが示されるというこ
とのようです。
また、新たな決済サービス「アンドロイドペイ」は、これまでの「グーグルウォレッ
ト」に代わるもので、新たに盛り込んだ指紋認証機能と近距離通信を組み合わせて安
全に決済できるものです。これは米国の主要な金融機関やクレジットカード会社と提
携していて、マクドナルドやメーシーズなど全米7000か所で利用できると言います。
その他に、家電などをスマートフォンで操作するための新OS「ブリロ」も披露しまし
た。これはIoT(インターネット・オブ・シングス)に対応するものです。
また、写真も写っている人物や建物などを人工知能が分析し、自動的に分類すると言います。
しかし、グーグルとアップルがスマートフォンのOSのシェアを独占しているような状
況は何んとか解消する方向に向かわなければ、スマートフォンの発展のための障害に
なるような気がしないでもなく、スマートフォンはOSが百花繚乱のように世界各地か
ら自然発生的に生み出されて、とても個性的なスマートフォンが登場することが理想
のように思います。