町村前衆院議長が死去
6月1日午後2時15分、脳梗塞のために自民党の町村信孝氏が死去しました。享年70で
す。町村氏は前衆院議長で外相や官房長官を歴任し、存在感がある信望も厚い政治家
だったように思います。
町村氏は、通商産業省(現・経済産業省)を経て、1983年衆院に初当選。1997年の第二
次橋本改造内閣で文相として初入閣します。2001年、省庁再編で初代の文部科学相に
なりました。2004年の第二次小泉改造内閣で外相、2007年の福田内閣では官房長官を
務めました。
また、町村氏は財政通としても知られ、自民党税制調査会の中心的な存在でもありま
した。2006年、森喜朗元首相から「清和政策研究会」の会長を引き継ぎ、自民党の最
大派閥を率いていました。そして、2012年には党総裁選に出馬し、安倍晋三首相に敗
れています。
しかし、この訃報は町村氏が今年4月21日に体調不良を理由に衆院議長を辞任してから
それ程時を置かないものです。あっけないといえばそれまでですが、町村氏は最後の
最後まで政治家としての矜持があり、体調不良を押して4月21日まで衆院議長を務めて
いたという方が事実のように思います。
それにしても、政治家で70歳は未だ、若すぎると思いますが、しかし、人間の寿命は
どうしようもなく、町村氏の死去に際して、多くの政治家が町村氏に哀悼の意を送っ
ています。合掌。