年金機構、住所などの四情報流出は沖縄・福岡・栃木がほとんど
日本年金機構は、年金情報の流出問題で、住所、氏名、基礎年金番号、そして生年月
日の四情報が漏れたのは四十二都道府県の一万五千人余りで、その内訳は沖縄県と福
岡県、栃木県の加入者で九十七%を占めていることが解かりました。
日本年金機構は、システムから流出した個人情報は少なくとも百二十五万件で、この
うち、氏名、基礎年金、生年月日、住所の四情報が漏れたのは五万二千件とし、この
五万二千件の中で流出した人数は一万五千人余りで、都道府県別では、青森・岩手・
秋田・鳥取・徳島を除いた四十二の都道府県に渡っていますが、しかし、その中で、
もっとも多かったのは沖縄県の六千八百十三人、次いで、福岡県の五千八百三十六
人、栃木県の二千二百四人で、この三県で全体の九十七%を占めていることが解かり
ました。
また、この年金情報流出に乗じた詐欺事件で実害があったことも解かりました。それ
は神奈川県に住む高齢の女性が架空の団体を名乗る男などから「個人情報が流出し
た」と偽の電話を何度もかけられ、キャッシュカードをだまし取られてしまい、三百
万円が勝手に引き出されていることが解かったのです。
年金機構は、年金機構が電話をかけることはないと、注意を促していますが、まだま
だもこの年金機構の個人情報流出に乗じた犯罪は続くのではないかと思います。警察
の方でも警戒していますが、さも現実に存在しているような名前の架空の団体を騙
り、狙われるのは高齢者です。今回の年金機構の情報流出は詐欺事件を誘発させるに
はもってこいのもので、尚、注意が必要です。