北海道の家族四人死亡事故について思うこと
6月5日に、北海道砂川市の交差点で軽ワゴン車が乗用車と衝突されるなどして家族四
人が死亡した事故が、暗澹たる気持ちを多くの人にもたらしているようです。それと
いうのも、此の世の無情と無常が余りにも酷く感じられ、突然命を失った家族の不幸
を、一体何にその原因を求めていいのか解からないためなのです。
何故、砂川市の一家五人は、爆走し、カーチェイスをしていたとみられる二台の乗用
車による事故に巻き込まれなければならなかったのか、その因果が解からず、しか
し、その結果の悲惨さは余りに酷く、此の世にもし神か仏がいるのであれば、一家五
人は事故に巻き込まれなければならなかった理由が明確にある筈で、しかし、その原
因が全くなきに等しいことから、一家五人が死傷した北海道砂川市の悲惨な事故がい
たたまれないのです。
偶然と必然との境がこの砂川市の事故は、曖昧にし、この悲惨な事故がまるで必然の
如く一家五人にのしかかり、結果として四人が死亡し、一人が重傷という何とも眼を
蔽いたくなる結果に、誰もが神や仏を恨んでいるようにも思えるのです。
この事故死した一家を知っている人の話を聞く限り、この一家が何故、事故に巻き込
まれて死ななければならなかったのかという因果は全く解からず、唯黙祷するのみと
いう結果に、誰もが納得できない現実の有様に悲しみがさらに深くなるのみで、此の
世に神も仏もいないのではないかというほどに悲惨な事故の結末のみが更に悲惨さを
際立たせるのみなのです。